最近読んだ本(〜30日) 3(40)
下町ロケット/池井戸潤
さよならドビュッシー/中山七里
道頓堀川/宮本輝
最近みたもの
時計じかけのオレンジ
「時計じかけのオレンジ」、だいぶ前からみようみようと思ってたんだけど、ようやく。
とてもぐいぐいきたし、カラフルだった。観てる最中弟が一人リビングにふらふらやってきたので「変態的だからあまり強くはすすめないよ?」と言ったのだけど、しばらくは一緒に観ていた。
敦彦さんがこれを好きだというのはわかる気がするなあ。いまだに、というのも。
映画というものはもうすこし、いろいろみていきたいとは思っている。
「下町ロケット」、さすがの面白さでした。エンターテインメントだなあ。
「さよならドビュッシー」は語り口が最初ぜんぜん好きになれなかったんだけど、やはり評判のよいミステリだけあって、最後にはああそれすら複線だったのか?と疑ってしまうほど。華麗だったとおもう。
最後のさいごでタイトルにうんうんうなずくというのも、ありがちながらけっこう気持ちのよい体験。
「道頓堀川」、一回読んで、んーと思ってもう一回読みました。そしたら、なんだろう、色が付いたというか、景色が立ち上がったというか。自分でどこが好きというのは難しいのだけど、好きだし、どこを好きだと思ってるのか気になるなあ。
うん、もう一回くらいと思っています。何度も読むと、そのたびに違うイメージというか、最初は紙に印刷されたただの平面だったものが少しずつ盛り上がって立ち上がっていくっていうのがとても楽しい。
「金魚と林檎とココア」、何箇所か甘いなあとは感じたけど、それは置いといて、この人の書くものをもっと長く読んでみたいな、読んでたいなと思いました。
ここからさらにつながって重なって練りあがって、もっと長い物語になっていくんだろうなっていう。もちろん、それはただの可能性のひとつに過ぎないんだけど。もしかしたら、すでにもっとちゃんとしたプランがあるのかもしれないし。
(書きながら思った仮説というかメモ。
純粋に「できあがったもの」をみてほしいのであれば、私のようなあり方は邪魔でしかないということ。距離感。絶対的断絶。それは舞台だけじゃなくって、すべてのものに共通するということ。)