最近読んだ本(8日〜17日) 7(23)
黒猫の三角/森博嗣
オー!ファーザー/伊坂幸太郎
ηなのに夢のよう/森博嗣
国境の南、太陽の西/村上春樹
サマーキャンプ/長野まゆみ
目薬αで殺菌します/森博嗣
いつかパラソルの下で/森絵都
あとマンガもいくつか読んだ。封神演義を完全版で13巻くらい、ホスト部を全18巻、あとニューヨーク・ニューヨークもぜんぶ読んだ。
けっこう全部使い果たしたー。
なんだろな、「これ今だから感じる気持ちだろうな」って感情たくさん。
伊坂さんのこの話は、さらっとしてたけど好きだった。
父親4人のいいとこをそろって受け継いだ主人公の男の子は(名前わすれちゃった)、一見完璧なように見えるけど、すっごい大切なものが磨かれずにまだ原石みたいに残ってるんじゃないかなって気がする。
あと、最後の、どうしようもないくらい切ない風景と、母さんの存在感が好き。
「国境の南、太陽の西」は今まで知らなかった読まなかったことが不思議なくらい、切実なお話だったなあと。スプートニクの正反対だ。スプートニクは全部を手に入れたけど、この小説は全部失う話だと思った。
二回目読み返してる途中で図書館かえしちゃったから、ちゃんと手元においとこう。それともうちにあるかな。
「サマーキャンプ」はとくになし。あの、すっごい前に読んだからよく覚えてないけど、「エディプスの市」と似た風景を感じた。なんだろね、人間味、と一言でいってよいのかわからないけど、それの感じられないものが私はとても苦手らしい。だからといって嫌いなわけではない。
森さんはまた最近たくさん読んでるけど、ううむ、広がりきった世界が少しはおさまりかけているのか?「この世に存在しないもの」「しがたいもの」をリアリティをもってえがいているところがすきなのだ。「1Q84」の感想文(なんて言わないんだろうな、評論だ)、でそんなのを一つ見かけたことがあるけれど。あの蛹だか繭だかにたいするやつ。そういえばBOOK3まだ読んでないっけ。
「いつかパラソルの下で」はぱらぱらと読んでいたら、でてくるおじさんにいきなり、「佐渡の相川って知ってるか?」と言われてしまったのでとてもびっくりした。そう言われても本を閉じなかった私は、そのおじさんとではなく三人の兄妹とその親戚たちと、小学校やら高校やら、山登りやらイカ祭りやらをめぐるツアーに巻き込まれるはめになってしまったのであった。うん。
この人は長編より短編のほうがきらきらするんじゃないか、という今のところの感覚。
うーん、語る言葉を持たない、というか。
私は基本的に甘えているし、臆病者だし、戦いたくないし。
それでも一つ、口に出そうとすると、そこにはとんでもない、なんだろう、信念というか確信というか、が、ないと言葉にできない。
直さねば?成長しなければ?
みたいなことを「ニューヨーク・ニューヨーク」を読みながら思った気もするんだけど、もしかしたらまったくの思い違いかもしれない。